古くから存在する蕨手刀

日本で出土する鉄製の刀は多くありますが、古い時代から湾刀の特徴を見せているのが、蕨手刀(わらびてとう)と呼ばれるものです。柄の先端の部分が、蕨の芽の如く丸まっているからと名付けられたそうです。蕨手刀は、刀身のは直刀・柄が斜めに角度がついているという特徴があります。つまり、反りがついているかのような効果を得られるのです。古代の政権では、関東や東北の蝦夷地の征服は難しいものだったとされています。蝦夷の強さの秘密として、この蕨手刀にあるのではないかと言われています。蝦夷でこの蕨手刀をどのように考え出したのかは、まだ分かっていません。しかし蕨手刀の出土の80%ほどが北海道地方や東北地方から出土しているそうです。そのため、近いロシア沿岸部から伝わってきたのではないかと考えられています。


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