井伊家に伝わる刀とは

徳川家康の第1功臣にして徳川四天王の一人、江戸幕府の大老などでも知られる井伊家は、伝来する日本刀の弘行と関わりが深いです。

井伊家には600振もの刀剣が所蔵されていたそうですが、中でも弘行は特別な刀として注目を集めます。

鎌倉時代末期から南北朝時代の間に活躍した、現在の福岡県西部の筑前国に住む、刀工の左文字の一人に数えられます。

左文字は、相模国で相州伝を完成させたとされる、日本の名工正宗を師に持ちます。

そして10人の高弟、正宗十哲の一人でもあります。

弘行は刃長が70cmで特別重要刀剣に区分されており、身幅が広くて反りが浅いのが特徴です。

五箇伝で一番難易度が高いといわれる相州伝の真髄に触れるもので、師から作風を受け継いでいる一品です。


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